宇宙のすべてのものは、大日如来の「いのち」の顕われであり、この「いのち」の世界をあらわしているのが『曼荼羅』です。高野山真言宗の教えは、「いのち」の平等と尊厳をさとり、大日如来の智慧をこの世に実現するために、「生かせ いのち」を実践し、共存共生の世界をめざすことにあります。本宗の『御法号念誦運動』は、弘法大師の供利衆生の精神に立って、すべてが「いのち」を共にしている社会の福祉をめざす具体的な活動です。弘法大師は、未来永劫にわたって衆生を救済すると御誓願され、高野山奥之院に入定留身されています。同行二人の信仰のもと大師の御教えをこの世に生かし実現することが、私たちの務めであり、喜びです。